ほうじ茶チャイラテを淹れる朝 haru.×カイノユウ【前編】
月曜、朝のさかだち
『月曜、朝のさかだち』シーズン2、第17回目のゲストはモデル、そしてお茶ブランド『SA THÉ SA THÉ(サテサテ)』主宰のカイノユウさんをゲストにお迎えしています。
『ORBIS IS』のシーズン特集テーマは『私と「休息」の設定図』。この特集では、暮らし方も生き方も働き方も混ざり合い、オンとオフの境界線がどんどん曖昧になっている今、改めて休むことそのものをゲストのみなさんと一緒に考え直していけたらなと思っています。

そんな今回の朝活は、新宿区にある『Tatami Room & Terrace』にて、カイノさんが主宰のお茶ブランド『SA THÉ SA THÉ』の新商品(未発売)のチャイシロップを使ったほうじ茶チャイラテを一緒に淹れました。
お湯と牛乳を温めている間、お湯の温度によって味が変わること、お茶の発祥である中国から、山を渡ったのか海を渡ったのかでお茶を指す言葉の発音が変わることなど、お茶に関する知識をカイノさんに教えていただいたharu.さん。

今回使用するチャイシロップもほうじ茶のチャイシロップですが、「もう少しお茶感を強くしたい」というカイノさんの提案で、ほうじ茶を茶筅で抹茶を作るときのように泡立てていきます。

「習い事をしてるみたいでめっちゃ新鮮な朝活(笑)。筋肉痛になってきた」と、初めての体験に苦戦しながらも楽しむharu.さんと、知識を織り交ぜながら丁寧にお茶の立て方、楽しみ方を教えてくれるカイノさん。今回は特別にレシピを公開いたします!

୨୧材料(1人分)୨୧
・お湯 30ml
・牛乳 200ml
・ほうじ茶(粉)2.5g
・ほうじ茶チャイシロップ 22ml
1.牛乳を鍋で端がフツフツとするまで温める
2.ほうじ茶チャイシロップをお好きなカップに入れておく
3.ほうじ茶(粉)を茶漉しに入れ、ダマができないよう茶碗に振り入れる
4.ほうじ茶(粉)を入れた茶碗にお湯を注ぎ茶筅で少し馴染ませ、そこからは縦にMの字を描くように素早く泡立てていく。全体的に細かい泡が立ったらゆっくり茶筅を持ち上げる
5.温まった牛乳をほうじ茶チャイシロップを入れたコップに注ぎ、混ぜ合わせる
6.泡立てたほうじ茶フォームを上に乗せたら完成

完成したほうじ茶チャイラテを一口飲んだharu.さんは大きな声で「美味しい〜!」「この味を家で作れるなんて超嬉しい!」と、haru.さんも大好きな味を自分で再現できたことに感動していました。
「このシロップを炭酸で割ると、ティーソーダもできるんです」とアレンジレシピも教えていただきました。こちらのシロップは未発売ですが、もうすぐローンチするそうなので、『SA THÉ SA THÉ』をチェックしてみてくださいね!

朝活を終えた二人は、カイノさんが『SA THÉ SA THÉ』を立ち上げた経緯、お茶産業の過去と現在、世界で広がる抹茶ブーム、人との繋がりを通して広げる現代のお茶のあり方などについてお話しいただきました。
本編へ進む前に、まずは視聴者さん、読者さんから集めた「ゲストに聞いてみたいこと」にお答えいただきました。今後も『月曜、朝のさかだち』に遊びに来てくれるゲストのみなさんに聞いてみたいことを募集しているので、ぜひORBIS ISのSNSをチェックしてみてくださいね!

カイノユウ さんに聞きたいコト
Q.リラックスタイムの過ごし方を教えてください
A.出かけた帰りに買ってきたおやつに合わせてお茶を入れて、窓を少し開けて(外の空気を取り込んで)、音楽も何もかけずゆっくりお茶を飲む / 銭湯に行き、広いお風呂でぼーっとする / 近所の喫茶店に行く
Q.お気に入りのティーペアリングがあれば教えてください。
A.色々あるのですが、最近では
「珈琲ほうじ(中煎りの珈琲とほうじ茶葉を一緒にドリップする)」と「粒あんのきんつば(艶々の豆感が強いきんつばだと尚○)」
「SA THÉ SA THÉの新茶ブレンド」に「をぐら山春秋(甘い塩っぱい色々お煎餅詰め合わせです)」
の組み合わせが好きでよくしています

「好きなお茶をこれからも飲み続けたい」
純粋な思いから始まったお茶ブランド『SA THÉ SA THÉ』
haru._今日の朝活ではほうじ茶チャイラテを淹れましたが、いかがでしたか?
カイノユウ(以下:カイノ) _ 完全に私がホストみたいになってしまいましたね(笑)。
haru._この番組の朝活は、ゲストが初めてやる朝活を一緒に体験するのが趣旨なんですけど、今日は完全にユウちゃんが先生としてお茶を淹れましたね。ユウちゃんとは結構長い付き合いなんですよね。
カイノ_めっちゃ長いね。haru.ちゃんと最初に会ったのは、8年ぐらい前に西新宿五丁目でやってた何かのローンチイベントに「是非来て」っていうことで行ったのが最初だと思う。そのときはまだ会ったことなかったんだけど、私が西新宿五丁目に住んでたから、近いし行ってみようと思って行ったのがたぶんはじめまして。
haru._私はユウちゃんと会ったことないのに、そのイベントに呼んでたの?
カイノ_Instagramでは繋がってて、メッセージをくれたんだよね。
haru._なんかすごく懐かしいコミュニケーションだね(笑)。昔はInstagramでお互いフォローしてるだけで、何か誘ったりしてたなって思い出す。
カイノ_まさしくその感じ。
haru._そこから私はお仕事でユウちゃんに取材させてもらったりする機会があったり、この間の『SA THÉ SA THÉ』*①のイベントに『High(er) Magazine』*②を出展したりと、結構長いお付き合いなんですよね。そのイベントで飲んだ冷たいほうじ茶チャイラテが美味しすぎて、私はそのイベント時に2杯飲んでるんです(笑)。
カイノ_そうそう(笑)。
haru._本当に美味しくて、どんな魔法がかかっているんだろうと思ったんですけど、今朝は先生の力を借りながら再現することができました。
カイノ_よかったです。体験してみてどうでしたか?
haru._私は普段お茶はティーパックでしか淹れないんです。それを水筒の中に入れて持っていってるんですけど、なんとなくお茶の淹れ方やお作法があるのかなと思って、お茶に対してハードルがあったんです。けど、意外と工程が少ないなと思いました。
カイノ_家で淹れる分には結構自由ですね。茶道とかになってくるといろんな流派があるけど、それをお家でもやっていたら大変なときもあるから、家でやる分には結構自由に淹れても大丈夫。
haru._今回はチャイラテだったので、ミルクを温めて、茶筅でほうじ茶の粉をたてて。
カイノ_ミルクのフォームみたいな感じにして、それを温かいミルクの上にかけて、チャイシロップも少し入れて。
haru._このチャイシロップは、近いうちにみなさんもお目にかかれるんじゃないかなと。
カイノ_そうですね。イベントだけで出していたんですけど、大好評で、「これって買えないんですか?」というお声をたくさんいただいたので、この度商品化します。
haru._みなさん、これを家で飲めるって本当にすごいことなんですよ。
カイノ_めっちゃ好きだもんね(笑)。
haru._本当にぜひ飲んでほしいので、ぜひチェックしてみてください。ユウちゃんと出会った頃はまだモデル活動一本でしたよね。
カイノ_出会った頃はモデルも始めたてみたいな感じで、自分がお茶のブランドをやるとは思ってなかった。
haru._お茶のブランドを始めたきっかけを改めて聞いてもいいですか?
カイノ_私の地元が静岡で、祖父の代からお茶関係の仕事をずっとしていたんです。農家でもなく、お茶屋さんでもなく、その間の問屋さんで、お茶を袋詰めしたり、お茶をブレンドしたりする会社を代々やっていて。でも、その会社はもう畳んでしまったんですけど、一応そういうバックボーンがあって、お茶は日常的に飲んでいたんです。きっかけになったのは、コロナの時期にずっと家にいて、割と暇だったんですよ。それまでは東京に出てきてから親と改めて電話をすることがなかったんですけど、暇だったのもあって親に電話したら、コロナの影響でお茶関係の仕事をしている人が軒並みお店を畳んじゃった話を聞いて。お父さんがそのことに対して「悲しい」って言っていて、それを聞いたら私もなんだか寂しくなったんです。そこからいつも見ていたお茶屋さんの風景や、お茶畑の風景がいつかなくなっちゃうのかもしれないんだと考えるようになって。ちょうどそのタイミングでモデルとしてのお仕事も来なくなって、「なんでモデルをやってるんだろう」って思うようになっていったんです。そこからだんだん、モデルとして活動していることを活かして、お茶文化を盛り上げていきたいなと思っていきました。自分の周りの忙しなく働いたり、生活しているあまり日本茶に触れてこなかった世代の人に、もっとお茶の魅力を伝えたいなと思いブランドを始めました。
haru._お父さんはまさかユウちゃんがお茶のブランドを始めるとは思っていなかったんですかね。
カイノ_そうだね。私も最初からお茶のブランドをやろうと思ったわけじゃなくて、私がすごく好きな水出しのパックのお茶があるんですけど、そのお茶を作ってるお店が畳んでしまうことを聞いて、「じゃあ、これが飲めなくなっちゃう」って思ったんです。水出しでこんなに美味しいお茶が飲めるんだったら、普段お茶を飲まない人でも、急須いらずで簡単に美味しいお茶が飲めると思って、「同じ味のお茶を作りたい」とお父さんに相談したんです。そしたらそのお茶屋さんが協力してくれることになって、始めは好きな味を残すために冷茶を作ろうと思っただけなので、ブランドを作ることはあまり考えていなかったんですよ。
haru._自分がこのお茶を飲み続けたいからっていう切実な思いだったんですね。
カイノ_そうそう。結構気軽な気持ちで始めたんですけど、周りから「すごく美味しいからホット出さないの?」という声をいただくようになり、じゃあ温かいお茶を作ってみようとなり、煎茶、和紅茶、ほうじ茶を作り、ラインナップが揃ってきたからブランドとしてやっていこうとなったんです。
haru._すごく自然な流れだね。
カイノ_そうだね。「ブランドを作るぞ!」と思ってコンセプトをしっかり作ったわけではなくて、結構自然な流れで立ち上げたんだよね。
haru._お茶の産業って分業制なの?
カイノ_日本茶って、茶葉を製造するところと仕上げするところっていうふうにざっくり二つあって。製造は農家さんが茶葉を摘んだ流れで加工することが多くて、そこから仕上げするところが消費者に届けるために袋詰めをしたり、少し火入れをしたりと、追加の加工をしてるの。お茶がもっと売れていた時代には、その間にもいろんな会社があったみたい。袋詰めをするだけの会社や、ハーブとブレンドする会社とか、色々あったみたいなんだけど、今は昔ほどお茶が消費されなくなってきているから、そういう会社も少なくなってきてるっていうのは聞いたことがある。
haru._いろんな業種の人がいないと成立しない仕事だと、どこかのお店を畳んじゃうと自分も続けられなくなる連鎖があるのかなって思った。
カイノ_多少なりとも一緒に仕事をしてきた仲間がお店を畳んじゃったら自分もなんとなく畳むことを考えたり、営業を続けるとしても何かしらのダメージを受けることはあるかな。 でも、今って農家さんと消費者がすごく近くなってきてるから、間の会社がなくても続けられなくはないんだよね。昔はお茶がすごく売れていたから、間の会社がいっぱいあったんだけど、今もなお残ってるお茶屋さんや農家さんってすごくやる気があったり、信念持ってやってる人が多いから、農家さんでも全然消費者に届けられる術はあるの。ただ、それを良いと思う人もいるし、寂しいって思う人もいる。
haru._でも、『SA THÉ SA THÉ』もそうだけど、新しいお茶のお店が街にできたり、コンビニでも今まではコーヒーメーカーしかなかったけど、この前セブンイレブンに行ったら紅茶をすごく押し出したりしてるよね。
カイノ_セブンで紅茶を出してるの!?知らなかった!
haru._普通の紅茶とミルクティーが売ってて、今お茶って流行ってるのかなっていう体感があるんだよね。抹茶も海外で流行ってるよね。
カイノ_抹茶はヤバい(笑)。今うちで使ってる品種の茶葉があるんだけど、来年はそれが全部抹茶の畑になっちゃう。だから「来年は同じお茶が作れないかも」って協力してもらってるお茶屋さんに言われてる…。
haru._抹茶の勢力すごいよね。
カイノ_海外で高く売れるからね。今まであまりスポットライトを浴びてなかった業界でもあるから、抹茶が売れるってなったらみんなそっちにいくのは自然なことだよね。だからそれが悪いとは全然思わないし、良いと思うんだけど、煎茶好きとしてはちょっと寂しさはある。
haru._しかも海外だと健康アイテムみたいな感じで、有機栽培のものがすごく流行ってるじゃん。でも、有機栽培にするのもすごく大変だよね。
カイノ_2年以上かけて土から変えなきゃいけないからね。
haru._アプローチ方法が今までとは変わっちゃうんだろうなと思うと、売れるは売れるで大変な面がいろいろありそう。
カイノ_多分この抹茶ブームは相当続くだろうから、みなさん今力を入れてやってますね。

自分自身が一番感じている「お茶の魅力」
haru._『SA THÉ SA THÉ』はコラボでビールも出していましたよね。今までのお茶のイメージって硬派な感じだったんですけど、それとはまた全然違うお茶のアプローチをいつもしていますよね。『SA THÉ SA THÉ』の見せ方や、作る商品において工夫していることってありますか?
カイノ_私は日常に日本茶があって、お家でも急須でお茶を淹れるっていうことを幼少期の頃からしていたから、厳かなイメージがあまりないんです。その感じをみなさんにもっと伝えたいなと思って始めました。いざブランドをやっていると、日本茶にもいろんなやり方があって、伝統文化みたいなものもあるから、色々学んでいくうちに、「私のやり方ってダメなのかな」「こんなにラフにポップにやるのはダメなのかな」って考えることはやっぱりあって。色々考えすぎて、わけがわからなくなっちゃって、一度おやすみをもらって再始動しようと思ったんです。そのときに、やっぱり軽やかにみなさんにお茶の魅力を伝えたいと再確認できました。
そこで、一度自分の好きなものと日本茶を合わせてみようと考えて、私はお酒が好きなので、ブリュワリーさんと物流ブランドさんと『SA THÉ SA THÉ』で3社コラボでビールを作らせてもらいました。
もともと、その物流ブランドさんとビールのブリュワリーさんが一緒にビールを作っていて、物流ブランドの方と私は、私がモデルを始めた頃からの知り合いだったんです。そこから「お茶でビールを作ろうよ」となり、コラボさせてもらうことになりました。
ビールを作るってなったときに、難しいだろうなとは思いながらも、絶対に煎茶で作りたかったんです。煎茶ビールってないので、どんな味になるのか誰もわからない。だからこそ興味を持ってもらえそうだと思ったんですよね。haru.ちゃんにイベントに参加してもらったときは、そのビールのローンチイベントでした。
haru._今はほうじ茶のビールも作ってるんですか?
カイノ_そう。そのブリュワリーさんは福岡県の糸島にあるんですけど、そこで育てられたレモングラスとほうじ茶をブレンドしたビールを作って出しています。
haru._反響はどうですか?
カイノ_結構みなさん美味しいって言ってくれていますね。もともとセゾンスタイル*③のビールなのですごく飲みやすいんですけど、そのなかにも個性があるというか。ほうじの香ばしさもありつつ、レモングラスの爽やかなアロマ感があって、ご飯にも合わせやすいし、ゆっくり飲むことで温度が変わり、ビールの味もほうじ茶感が強まったりと、すごくおもしろいビールなんです。割と好評ですね。
haru._いいですね。朝活でユウちゃんがお茶を淹れてくれたときに、お茶の特性を教えてくれたんですよね。私はいつも茶葉の上から熱湯を一気に入れちゃうんですけど、茶葉の特性を知ると、温度で香りの楽しみ方を調整できるんだなって知りました。知識というよりも、風味をどう楽しみたいかで温度や淹れ方を工夫できることを、ユウちゃんが淹れてくれたお茶を飲んで甘味をすごく感じたりして気づきました。こういうふうに自分がお茶を楽しんだり、美味しいと思えるために調整しているんだと、ユウちゃんがお茶を淹れる姿をみて思って、すごく納得しました。

カイノ_嗜好品だから、結局は自分が好きなように淹れればいいと思うし、どうすれば自分の好きなように淹れられるかっていう道を教えるのが私の役割なのかなって思う。温度が高いお湯を注ぐと渋さが際立つとか、低温のお湯を注ぐと旨みが出るとか、そういうことを一つでも知ってもらうだけで、お茶の楽しみに繋がる。それを知ってもらえたらすごく嬉しいです。
haru._一番最初は自分の好きなお茶をこれから先も飲むために始めたって言ってたけど、そこからお茶の魅力を伝えていきたいっていう気持ちの変化はどんなふうに生まれたの?
カイノ_農家さんやお茶屋さんと話して、いろんな茶葉の美味しさ、魅力、製法を教えてもらったり、自分で色々やっていくうちにより深く学べて、お茶の魅力を私自身が感じられるようになったの。それをいかに軽やかにみんなに楽しんでもらえるように伝えるかを心がけてやってる。お茶に関してはタダで飲めるっていう感覚の若い人が割と多くて。飲食店でもタダで出てきたりするし、お茶にお金を払って飲むっていう感覚があまりないのかなって思ったの。
haru._身近だからこそみたいなのはあるのかも。
カイノ_でも私は今、極端だと思っていて。スーパーで買えるお茶か、すごく高いお店で飲むお茶の両極端だなって。商店街とかでお茶を売ってるお茶屋さんとか、お茶スタンドとか、もっと日常的に美味しいお茶が飲めるところがあまりないなと思ってるの。でも、私はもっとそういう美味しいお茶をお家で飲んでほしいっていう思いがあるから店舗を持たずにオンラインショップやイベントでやってるんだけど、日常的に美味しいお茶を飲める場所がもっと増えてほしいっていう思いもあって今やってるんだよね。
haru._今のポジションの話で言うと『SA THÉ SA THÉ』は中間にあるのかもね。
カイノ_そうそう。でもそれってすごく難しいんだよね。やっぱりわかりやすい方が絶対に売れるから、高いお茶でティーセレモニーみたいな感じで特別な空間でわざわざ飲もうと思える感じもいいし、かなりポップにしすぎるとお茶のクオリティを落としちゃうから安すぎるのも違うし。その中間で美味しいお茶をもっと多くの人に広めたいって、結構難しいラインなんだよね。それを突き詰めちゃうと「ワーー」ってなっちゃうから、一回ビールを売ろうってなったの(笑)。
haru._確かにその中間の層っていっぱいいるはずだとは思うんだけどね。
カイノ_結構みんな考えてるとは思う。haru.ちゃんもコーヒー飲めないって言ってたけど、そういう方ってお茶を飲むことが多いから、「もっとお茶スタンドが増えてほしい」っていうお声もいっぱいいただくんだけど、意外とできないんだよね。都内にもあまりないから、それはやる人からしたらやっぱり難しい部分もあるんだろうなって思う。
haru._無いには理由があるんだね。
カイノ_でもコーヒーが飲めないからお茶を飲みたいっていう人はいっぱいいると思う。だから『SA THÉ SA THÉ』もいつか店舗を出してみてもいいのかなっていうのはフツフツと思いながら、すぐには難しいから、もうちょっと勉強して、経験したうえで作りたい。
haru._それこそ他の業種の人と組んでリラックス空間も含めて提供できたら、すごく流行りそう。
カイノ_確かにね。ギャラリーとか映画館とか、整体とかちょっと親和性があるところとやるのも良さそうだね。

モデル時代から繋がる現在
グルーヴを通して広がるコミュニティ
haru._ユウちゃんはモデルの活動から始まってると思うんだけど、モデルさんって一個の撮影を完成させるのに超分業制じゃない。周りの人の声を聞かなきゃいけない場面もすごく多いと思うんだけど、それがお茶のブランドにもめっちゃ活きてるのかなって勝手に思ったんだよね。周りの人がユウちゃんにいろんな話をしてくれて、それを受け入れてアウトプットしていくのがすごく似てる。
カイノ_確かに、そう言われてみればそうかも。
haru._ブランドのあり方がすごくリンクしているように側からは見えるかも。参加させてもらったイベントも、いろんな業種の人がいて、うちらもマガジンとして出してて。
カイノ_それこそこの前のイベントも、香水の調香のワークショップの方にも出てもらって、その目の前でラーメン出したりしてて(笑)。全然大丈夫だったんだけど、それがおもしろいって言ってもらえるんだよね(笑)。
haru._そのフュージョン感がおもしろいよね(笑)。モデルも一人では成立しないお仕事で、そこでの繋がりがブランドにも繋がってたりするからね。
カイノ_確かにイベントの出店者に関しては、今までモデルをやってきたなかで出会った方たちで出来上がってる。
haru._イベントをやるのも、身近な人たちにお茶の魅力を伝えたいっていう気持ちがあるから?
カイノ_そうだね。いろんな人を誘うのも、お茶はお茶のイベントって固めたくなくて、私の知り合いが参加してくれることが多い。どこかでみんな繋がってたりするから、同じ空気感があって、そういう方たちとやるとお客さんも同じグルーヴで来てくれるんだよね。だからみんな気負わずいろいろ試したり、触れてくれる感じがあるから、そういう空気感を大事にしてるかもしれないです。
haru._イベントを主催する大変さはよくわかるから、ユウちゃんが定期的に『SA THÉ SA THÉ』のイベントを開催してて、しかもメンバーも毎回変わったりするのをみて、すごいなと思ったんだけど、モチベーションってどこから来てる?
カイノ_でも、もう4回もやってるから色々勝手も分かってきて、慣れてきてるのはあるかも。それにみなさんブランドとして確立されてる方たちが多いから、会場の勝手や仕様、レイアウトをお伝えすれば自分たちで仕上げてきてくれるから、大体お任せでお願いできるんだよね。でも、こういうことをやりたいっていうコラボに関しては、こっちも真剣に考えさせてもらってる。それこそラーメンを出してくれた方とは、うちのお茶を使ってラーメンを作ってもらったりした。それがすごく美味しかったの!調味料を出してくれた方も、お茶の山椒をイベントのために作ってくれたり、いろいろやったりしてるんだよね。
haru._現代のお茶って感じだよね。
カイノ_やってたらそうなったかも。
haru._でもそれってユウちゃんが「こうするべき」っていうところじゃなく、きっかけがピュアなものだから広がっていって、自然と今のうちらにフィットしてるんだろうなって思う。
カイノ_そうだね。そういう気持ちは大切にしてやっていかないとたぶん疲れちゃうから、自分も楽しみつつ、イベントもやらせてもらってる感じかな。
haru._『SA THÉ SA THÉ』のイベントは代々木上原でやることが多いですよね。
カイノ_私の主催は代々木上原の「OPRCT(オプレクト)」*④さんでやることが多いですね。2026年は地方にも行こうかなといろいろ考えているので、もしみなさんの近くに行くときは、是非イベントに来てください! そして今朝の朝活でも使った、いつもはイベントだけで出してるチャイラテに使うチャイシロップも遅くても2026年の3月には発売する予定です。そのときもイベントをやるかもしれないので、ぜひお越しください。
対談は後編に続きます。後編では、母としての生活も送るカイノさんのリアルなライフバランス、誰も教えてくれなかったと話す産後の感覚、休息と『SA THÉ SA THÉ』のあり方など、たくさんお話しいただきました。
そちらも是非楽しみにしていてくださいね。
それでは今週も、いってらっしゃい。
ゲストのカイノユウさんが主宰を務めるお茶ブランド。茶葉やティーバッグだけでなく、オリジナルの茶器を取り扱い、オンラインショップ、イベント出店でお茶の魅力を発信している
*②『High(er) Magazine』
パーソナリティのharu.さんが編集長を務めるインディペンデントマガジン
*③セゾンスタイル
ベルギー発祥のビアスタイルで、「季節」を意味し、柑橘系やスパイシーな香りと、軽やかな口当たりが特徴。クラフトビールの代表的なスタイルの一つ
*④「OPRCT」
代々木上原駅徒歩1分の距離に位置する、撮影スタジオ、イベントスペース、ライブベニューを完備した多機能なクリエイターズスタジオ
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Profile
カイノユウ
2014年にモデルデビュー。雑誌、広告などモデルとして幅広く活躍する傍ら、2020年にお茶ブランド「SA THÉ SA THÉ 」(https://sathesathe.com)をローンチ。日本茶の魅力を広めるためイベントなども精力的に行なっている。