2026.3.30

魚を捌いてお寿司を握る朝 haru.×大島健太【後編】

PROJECT

月曜、朝のさかだち

 haru.

『月曜、朝のさかだち』シーズン2、第19回目のゲストは会社員、予備校講師、『CORAL COFFEE』*①主宰の大島健太さんをお迎えしています。

『ORBIS IS』のシーズン特集テーマは「私と休息の設定図」。この特集では、暮らし方も生き方も働き方も混ざり合い、オンとオフの境界線がどんどん曖昧になっている今、改めて休むことそのものをゲストのみなさんと一緒に考え直していけたらなと思っています。

記事の前編では、フリーランスの寿司職人として活動するスシーランス・前田直也*②さんを講師に迎えて、アジを捌いてアジの握り寿司を作る朝活を振り返りながら、現在三つの仕事をしている大島さんの仕事との関係性、大島さんのライフスタイルの変化、自由と孤独の狭間で揺蕩うことなどについてお話しいただきました。

後編では、二人が出会った感動や衝撃の原体験、学生と関わる難しさ、三足のわらじで働く大島さんの休息、自分にとっての心地良さを見つけるための美容についてお話しいただきました。

本編へ進む前に、まずは視聴者さん、読者さんから集めた「ゲストに聞いてみたいこと」にお答えいただきました。今後も『月曜、朝のさかだち』に遊びに来てくれるゲストのみなさんに聞いてみたいことを募集しているので、ぜひORBIS ISのSNSをチェックしてみてくださいね!

大島健太さんに聞きたいコト



Q.料理する時は野菜から決めますか?メイン?お酒?

A.五島は季節によってお店に並ぶ野菜が異なるので、やっぱり野菜から決めることが多いです。そこからお肉を決めて、どんなお酒を合わせようか考えます。今回、はじめてちゃんと魚を捌いたので、魚料理もレパートリーに加えていきたいです。

Q.以前、自然を前にしても全然癒されないし、落ち着かないのは、街中でいきてきたバックグラウンドがあるからと大島さんが話していて私の中では印象的だったんですが、今は五島生活が長くなられていますが、今五島の自然を見てもそう思われますか?

A.そうですね、いちばん自分が深呼吸できるのが新宿です。新宿は10代半ばから30代前半まで通っていた街です。もちろん五島の海や夕日を眺めて綺麗だなと思うことはありますが、自分に還る感覚を得られるのは新宿です。

Q.日頃から様々な本を読まれていますが、大島さんの中で今おすすめしたい本について理由も含めて聞きたいです。

A.答えられなくはない質問ですが、私自身、誰かに本を勧められて読んだことはほとんどありません。いつも自分の感覚に従って次に読む本を決めてきました。よって私からおすすめしたい本はありません……なんて回答は、せっかく質問していただいた方に失礼ですよね。直近で読んだ本は東浩紀さんの「平和と愚かさ」です。この世界情勢が緊迫した時代、「平和」について改めて考え直すきっかけが得られました。

 

感動の原体験を抱いて生きていく

haru._この間、Instagramのストーリーズで、「本当に大切なものは20代で既に出会ってる」って大島さんが言ってたんですけど、そのことについて話を聞きたいなと思っていました。

大島健太(以下:大島) _ 逆に何が気になったんですか?

haru._純粋に「そうなんだ〜」って思ったんですよね。共感とかではなく、むしろ大島さんはすごく展示を見に行ったり、見たいものがあれば海も超えるじゃないですか。そういう人が、「大切なものとは既に出会っていて、30代以降に出会うものは時代とのすり合わせ」だって言ってて。そういう感覚で遠くの展示に行ったり、足を運んだりするのがすごいなって思ったんですよ。

大島_言ってることは、ちょっとニヒル*③だけど、その割にはいろいろ見てるなってことですか(笑)?

haru._ニヒルとは思わなかったですけど、自分で振り返ってみても、確かに自分が何かを作ったり考えたりするときに、「これいいな」って思うものはたぶん20代までに見てきたものが結構ベースになっているなとも思いました。

大島_正しくそういう意味合いになるんですけど、やっぱり自分を形成するものって早ければ10代から20代前半くらいまでに一通り見ていて、それがベースやスタートになって今があると思うんです。そういう意味では、もう出会うべきものには出会ってるんじゃないかなっていう気がするんですよね。初期衝動とか、感動に関しての意味合いですね。

haru._ちなみに大島さんにとってはどんなものがあったんですか?

大島_多摩美術大学に入って、世の中にはこんなことをして生きてきた大人がいるんだっていうことをすごく感じたんです。

haru._それはアーティストに対してですか?

大島_大学の先生とかですかね。僕はそれまで公立の学校に通っていて、普通に勉強して大学にいくみたいな価値観を、学校でも家庭でも結構形成してたなと思うんですけど、大学に入ったときに、ずっと世界を放浪してた先生とか、映画を観まくってただけの先生とかが普通にいて。その人たちと出会ったときに、「こんなことして生きてきた大人たちが世の中には存在したんだ」って思ったんですよね。しかもみんな頭がすごく良くて。そういうのにまず感動した記憶があります。そこで、いろんな小説や映画の話をそういう先生たちから勉強させてもらって、今に至るっていう感じなんですよね。

haru._わかります。私も美大出身なんですけど、山川冬樹*④さんが私の映像の先生で、授業中に自身の作品について話をしてくれることがあったんです。そのときに「自分は『パ』という言葉を売っちゃったから、『パ』を発音できません」*⑤って言っていて。実際に先生が「パ」と言ったところを見たことがなくて、授業では絶対に「ピャ」って言うんです。それがめっちゃおもしろくて、私はめっちゃ笑ってたんですけど、みんなは平然としていて、「何これ?」となったのをすごく覚えています。

大島_山川さんは僕の学科の先輩でもあるので、僕が大学に入る前の学科説明会には山川さんが助手でいらっしゃいました。めっちゃロン毛で。

haru._めちゃめちゃ綺麗ですよね。近寄るといい匂いがするんですよ(笑)。

大島_「この人何?」って思った記憶がありますね。

haru._結構強烈ですよね。でも、たぶん本人は全然ウケを狙ってやってるわけではなく、自分で決めたことを守って、自分がいいって思ったように生きてるっていうのが伝わってくるんですよね。

大島_ああいう人がやっぱりアーティストになるんだろうなって学生の頃は思っちゃいましたね。やっぱあそこまではできないって思ってました。

haru._あそこまでやっているのに、先生ぶらないんですよ。対人間として話してくれて。学生時代って結構擦れるじゃないですか。斜めになるというか。でも、山川先生みたいな人には、そういう態度も通じないんです。それがすごく良くて。山川先生と出会えたことは、私が学生をやっていてよかったなと思えることの一つです。

大島_そういう人たちに感化されたことで、その後の人生が続いていくんですよね。

haru._そうですね。割とその山川さんの態度は私のベースに確かにあるかも。

大島_一回そういう感動をしちゃうと、その後もいろんな人と出会ったり、いろんなものを見聞きしても、結局最初ほどの感動は得られなかったりする。そういうことを自分のなかで考えたりするんです。心のなかでは、そういう感動をもう一度味わいたいと思っているからいろんなものを見たり、やってみたりするんですけど、やっぱりあの時のあの感動には叶わないなと常に感じながらも、また新しいものを見ていくっていう感じです。

haru._「時代とのすり合わせ」というのは、今注目されているものを目の当たりにしにいくということですか?

大島_そうですね。やっぱり歳をとってくると、そういうチューニング作業みたいなものが必要だなって感じることがあって。感覚的なものなんですけど。若い人たちが作った作品や新しいものを見てチューニングしています。

haru._それって、自分が時代からズレていってる感覚があるということですか?

大島_どんどんズレている感じはありますよね。何かを言えばハラスメントになりそうだしとかっていうのは常に考えてしまいます。割り切っちゃえばそれでもいいんですけどね。

haru._でも、割り切ったらどんどん孤独になっていきますよね。

大島_そうですね(笑)。孤独になっていきますね。

haru._だから人と一緒にいるためのチューニングでもあるっていうことですよね。

大島_そうですね。でも心のどこかでは、少なからず若さにしがみつきたいっていう気持ちがあるんだと思います。他の大多数と同じように、「自分はまだいける」とか、しがみつきたい気持ちみたいなものがそうさせているんじゃないかなって。今回も普通の会社員の独身男性枠で来ているので、こういう話をしています。

haru._じゃあ、10代や20代のうちにいろんなものを見ておいた方がいいみたいなことを学生に伝えたりもするんですか?

大島_いや、僕がやってるのは単なる予備校なので、もうちょっと受験に特化していますね。前はもうちょっと頑張ったり、高校で非常勤をやってたこともあるんですけど、今は逆にあまり言わないようにしています。自分の領分をあまり超えずにやりたいなと。

haru._あまりパーソナルな話は学生としないんですか?

大島_あまりしないですね。しないほうがいいかなと思ってます。

haru._そうなんだ。教えているのは高校生ですよね?

大島_そうですね。

haru._知らないうちに大島さんから影響を受けている子もいるんじゃないですか?

大島_たまにそういう子もいますけど、逆に嫌われたりもするので、先生って諸刃の剣だなと思います。

haru._嫌われるんですか?

大島_こっちはそんなことないと思っていても、言い方が高圧的に感じる人も当然いるので、そこは仕方ないなと思っています。

haru._めっちゃ難しいですよね。私の方が学生さんとかとは年齢が近いじゃないですか。前に女子大で授業をさせてもらったときに、「自分の身体やジェンダーについて考えたくない。どうしてこんな授業をするんだ」みたいな意見をもらったことがあって、すごく難しいなって思いました。

大島_美術だと性的なものや暴力的なものも普通にあったりしますしね。

haru._作品だとしても、居心地の悪いものもすごく多いですよね。でも、学生が傷つかないようにすることと、必要なことを教えることのバランスを考えることが、今の美大の先生たちは大変だろうなと思います。

大島_もちろんこういうPodcastに出ることも、どう捉えられるんだろうと緊張感や怖さみたいなものはあります。僕のことを昔から知ってる人とかも聞くし、全く知らない人も聞くわけじゃないですか。そのなかで、自分の言ってる言葉がどういうふうに捉えられるんだろうと考え始めると、何も言えないなってなってしまいそうです。

haru._それでもいろんなお話しをしてくださってありがとうございます。

働き続けながら得ていく休息とは

haru._『ORBIS IS』のシーズンテーマでもある「私と休息の設計図」についても話したいなと思っているんですけど、大島さんは今三足のわらじで、毎月日本以外の場所に行ったりと本当に忙しない日々を送っていると思うんですけど、休息って意識したりしていますか?

大島_人生のなかで休息を意識したことはあまりないかもしれないですね。大事すぎますか?

haru._人生単位で考えていなかったんですね。

大島_動いていることが休息なのかなという気もします。土日とか、仕事が休みの時にあまり家にいたくないんです。時間があったら外に出るとか、何かを見るとかしていて、それが休息に近いことなのかなっていう気がしますね。

haru._人に会ったり、外に向くことが休息になっているんですか?

大島_そうですね。あとは、三足のわらじって言ってくれましたけど、常にいくつか仕事をしているんです。会社員として働いている時間と、コーヒーを焙煎室で淡々と作業してる時間、オンラインで予備校の講師をして10代の人たちと話している時間。それぞれ違った業種の仕事をすることで、それぞれのストレス発散になってるのかな。

haru._ちょっと考えられないかもしれない。

大島_本当ですか?うちの母親が今78、9歳なんですけど、いまだに働いていて。ベビーシッターみたいなことをしてるんですけど、二日間帰ってこない日とかもあります。「死ぬまで働いていたい」って言ってる人なんです。そういうのに結構感化されている部分もあるのかもしれないですね。本人も「休みたくない」って言ってて(笑)。 最近は流石に70代後半なので、体力も衰えてきている気がするんですけど、少なくとも70代前半までは365日のうち360日は働いているような人で、僕は母親の収入を超えたことがありません(笑)。そういう親の姿を見ていると、あまり家にいるタイプじゃないんだろうなという気がします。

haru._でもいろんな仕事をすることでストレス発散ができているなら、それはすごくいいことですよね。

大島_もちろん体力的にキツいときは家で一日ゆっくりすることもありますけど、そのときも焦りの方が強いんです。「今日何もしてないな」とか「何も見てないな」って思ってしまいます。

haru._それはわかります。休みの日に疲れてると、何もできないけど、本当に何もしてないと焦るんです。夕方になっても何もしてないと、落ち込んじゃうんですよね。平日こんなに一生懸命働いて、せっかくの土曜日に対して「こんなはずじゃなかった」っていう気持ちになると、結局休めてないなって思っちゃいます。

大島_運動とかしないですか?

haru._運動は週一でジムに行ってるんですけど、それぐらい。だからワークライフバランスみたいなものが本当によくわからないです。

大島_意外と「人と話す」ことが僕のなかでは休息に近いのかもしれないです。それがストレス発散ということなのかもしれないですけど。

haru._じゃあ、今もっていうことですか?

大島_そうですね。特に、五島列島にいると同世代の人ってほとんどいなくて。職場に行って2、3人の人と話して、徒歩3分の家に帰るっていうルーティンでほとんどの日が終わっていくので、こうやって人と話すことはすごく休息であって、気分転換で、ストレス解消になってますね。

haru._でも、Podcastってそういう側面がめちゃくちゃあるなって思います。普段の日常生活ではあまり話さないようなトピックも話したりするから、脳みその使い方が普段とは少し違うなと。それこそ、ゲストをお招きしたら、たわいもない話もできるし、このマイクがあるからこそ出てくる話もある気がするんです。だから収録の後ってすごく気持ちいいなって思います。

大島_今、脳が活性化してるのをすごく感じます。脳の普段使ってない部分が開かれていく感じがあって、回を重ねるごとにだんだんスムーズになっています。

haru._それはありますよね。最初の週の音声と聴き比べてみるときっと違いがあるかも。

美容と休息のつながり
自分にとっての安寧を追い求めて

haru._一度韓国で大島さんとたまたま会ったときがあって、一緒にオリーブヤング*⑥に行ったじゃないですか。そのときに大島さんはすごくいろんな美容グッズを買い込んでいたのを思い出したので、美容の話も今日はしたいです!休息は取れなくても、若くいたいという気持ちも否定しないみたいなのが今の自分のなかの目標というか。完全に諦めるとかできなくて。今まではあまり思わなかったんですけど、若さへのしがみつきみたいなものを自分自身で最近は感じるんです。

大島_でも前よりもharu.さんのInstagramの投稿からそういうものを感じるときがあります。意外とharu.さんでもそういう美容的な年齢を気にするんだって思いました。

haru._気にしますし、話したりもします。

大島_女性たちの間で「シワが刻まれることに自信を持とう」という文脈の話もあるじゃないですか。

haru._歳を重ねることをポジティブに捉える動きはありますよね。

大島_それでも意外とそういうところに気を使ったりするんだなって思ったんですよね。

haru._だから、私はあまり「ポジティブに捉えよう」といった発信はできないんです。そう思える日もありますけど、そう思えない日もあるから、気軽に言えないんですよね。

大島_僕も中学生の頃にニキビがすごくてコンプレックスだったんです。ストレスを感じると毛も結構抜けたりして。そのときは正しい洗顔の仕方を調べてやるみたいな思春期を過ごしていました。最近だと、眉毛が薄くなってきたので描きたいなとか、シミが出てきたので隠したいなとか考えています。でも、少しやってみることで自信を持てることもあるんですよね。男性でも若い人はメイクとか普通にしてるし、僕くらいの年齢でもやってみたらいいんじゃないかなと思います。あと、爪がピカピカだと自分が嬉しくなります。

haru._わかります。今はピカピカじゃないけど…。

大島_僕も今はちょっとガサガサなんですけど(笑)。人がどう見るかというよりも、自分が納得できるかどうかなんですよね。

haru._それはすごく大事。世間的に言うボディーポジティブやナチュラルさと、自分が本当に思う自然さに乖離みたいなものがあるんです。でも、そこを無視しているとそれこそ休息と言える心の安定からどんどん離れてしまう気がしていて。だからすごく大事なことだなって思います。

大島_休息と美容ってどう繋がっているのかって考えちゃったりしますよね。

haru._でも、心の安寧には繋がるのかなって思います。

大島_確かに。

haru._ちょっとしたことですけどね。

大島_さっき言った、爪が綺麗かとかって、それだけだけどポジティブな気分になれたりするしね。

haru._自分に嘘をついてるみたいなのがザワザワしちゃうんです。でも、大島さんはそこに対して素直に向き合っているなっていつも話してて思うから嬉しい。

大島_でも美容って楽しいですからね。

haru._楽しいと思ってるのはいいですね。

大島_これを女性は当たり前のようにやっているのかと思うと、全然その世界を知らなかったなって思います。

haru._美容をするかどうかは女性でも人によりますよね。

大島_別にやらなくても生きていけるし、それでいいはずなんだけど、社会的にそういうことを求められる機会は女性の方が多いだろうし。

haru._そうそうそう。社会的に求められてるみたいなことも別のベクトルとしてあるから難しいんですよね。それが全部繋がってるというか。みんな歳は取るものなんだけど、自分は余計に歳を取ってるって思っちゃうんですよね。歳を取ることを遅らせた方がいいって本当に自分が思っているというよりかは、社会的にその方がいいからそう思っているんだろうなって悔しいけど思います。 是非ORBISのアイテムで大島さんもスキンケアしてみてください!

大島_実際使ってますよ!スポットコンシーラーと眉毛を描くやつ。色合いと価格帯が買いやすいなと思って。なんか広告っぽくなっちゃった(笑)。ただ、一回やり始めると、浮かないようにパウダーをつけた方がいいなとか考え始めて、終わりのない世界だからどこで止めるかはめっちゃむずいなって思います。

haru._自分が日々過ごしていて、「ちょっといい感じかも」って思えるくらいがちょうどいいのかな。

大島_こんな話してますけど、僕の頭はスキンヘッドなんですけどね。

haru._いいじゃないですか。

大島_そういう人でも美容は別でやります。

haru._でもそうだと思います。大島さんの話を聞いてて、曖昧な感情も持ったままでいいんだなって思いました。これが正しいとか、自分はこうだっていう自分への縛り付けがない方が心地よく過ごせるだろうなと思います。

大島_日本語ってそもそも曖昧ですからね。だから、その曖昧さこそが日本人っぽさでもあるんだろうなと。

haru._余白的なことですか?

大島_「そうですね」「いやまあ」「はぁ」みたいな(笑)。僕は典型的な日本人なので、その曖昧さを受け入れているっていうことなのかな。

haru._でも、今朝の朝活で魚を捌いたことで、新しいことができるようになって、それが自分の生活を豊かにしてくれる。普段は料理しないですけど、魚は捌いたらそのまま食べられるじゃないですか。それがめっちゃ発見で。週末も何かやったことないことをやってみようかなっていう気持ちになりました。

大島_意外と、普段しないことをする方が休息に繋がったりする可能性もあるのかもと、魚を捌いたり、話していて思いました。

haru._夢中になって、気持ちが華やいだんです。

大島_童心に戻って初めての経験をするとやっぱり刺激になりますよね。

haru._今後もそれを思い出してやっていきたいです。ずっと何もしないことが休息だと思っていたんですけど、むしろやったことないことをやることで心が軽くなるんだなと気づきました。

*①『CORAL COFFEE』
ゲストの大島さんが主宰のコーヒーショップ。現在は店舗はなく、五島列島内のホテルや古本屋などで取り扱われている。

*②スシーランス・前田直也
本職の傍ら、フリーランスで出張寿司と握り体験を提供する寿司職人。

*③ニヒル
物事を冷めた視点で見て、皮肉っぽく無感動に振る舞う様子を表す言葉

*④山川冬樹
声や身体、廃材などを用いた実験的な表現で知られる日本のアーティスト。ホーメイ(倍音唱法)や電子音、振動装置などを組み合わせ、人間の身体と音の可能性を探るパフォーマンスやインスタレーションを国内外で発表している

*⑤「『パ』を発音できません」
「パ」という音を他人に“売った”という設定のもと、自身は「パ」を発音しないルールを実践。この設定により日常会話でも「パ」を避けて話す必要が生まれ、言葉・所有・身体の関係や、言語がどこまで個人のものなのかを問いかけるパフォーマンスアート

*⑥オリーブヤング
韓国最大級のヘルス&ビューティーストア。コスメ、スキンケア、サプリメント、日用品などを幅広く扱い、韓国コスメやトレンド商品を手軽に試せる場所として若者を中心に人気を集めている

この記事への感想・コメントは、ぜひこちらからご記入ください。編集部一同、お待ちしています!

Profile

大島健太

1981年神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院修了後、美大受験予備校の講師を経て、2016年より長崎県・五島列島の福江島に移住。 私設図書館の館長、自営業、2拠点生活のフリーランスなど多様な働き方を経て、現在は会社員として勤務する傍ら、五島で立ち上げた「CORAL COFFEE」代表としてコーヒー豆の焙煎・販売を行う。また、オンラインで美大受験の指導も続けている。

photography: miya(HUG) / text: kotetsu nakazato

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