公園でさかだちをする朝 haru.×山瀬まゆみ【後編】
月曜、朝のさかだち
2026年7月末をもって、ORBIS ISの更新を終了します。それに伴い、『月曜、朝のさかだち』も今回のゲスト回を持って一区切りとなります。約3年間、誰かの朝にそっと寄り添えるような時間を目指して続けてきました。ここまで続けてこられたのは、Podcast『月曜、朝のさかだち』を聴いてくださっている皆さま、記事を読んでくださっている皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。
そんな『月曜、朝のさかだち』、最終回のゲストはORBIS ISを立ち上げてから一緒にメディアを作ってきた山瀬まゆみさんをお迎えしています。

記事の前編では、お互いの連載を振り返りながら、大人になってからの友達付き合いについて、友達や知り合いが一堂に会する場所の必要性、山瀬さんの連載『ことなるわたしたち』で印象に残ったエピソード、2人の終活に対する考えについてお話しいただきました。
後編では、2人が行った朝活と連載・Podcast『月曜、朝のさかだち』を振り返りながら、番組や作品に意味を持たせること、持たせないことについて、2人が考える日々のルーティン、ORBISチームへの思い、それぞれの番組の総括をお話しいただきました。

本編へ進む前に、まずは視聴者さん、読者さんから集めた「ゲストに聞いてみたいこと」にお答えいただきました。今後も『月曜、朝のさかだち』に遊びに来てくれるゲストのみなさんに聞いてみたいことを募集しているので、ぜひORBIS ISのSNSをチェックしてみてくださいね!

山瀬まゆみさんに聞きたいコト
Q.高校時代の楽しかった思い出は何ですか?
A.放課後に、校内の中庭でバトミントンの羽を蹴って遊ぶ、(シャトルキックというらしい)のに友人数人ですごくハマって、みんなでやっていたことがとっても楽しかったです。あと高校で本を読むことの楽しさを改めて発見して、村上春樹、山田詠美、夏目漱石など、夢中で読めたことも良かったです。
Q.仕事のやる気がどうしても出ない時、どう過ごしていますか?
A.仕事をしないで、他のことをします。
人と会う、本を読む、散歩する、他の人の展示を観に行くなど。 仕事との距離を置いて、いい具合になるまで待つって感じですかね。
Q.他者からの意見で自分の作風や表現が変化したことはありますか?また、他者の言葉はどのくらい受け入れるようにしていますか?
A.他者からの意見で自分の作風や表現が変化することは特にありません。唯一絵を描く上でのアドバイスで大切にしているのは母が小さい頃真っ白い画面に向かう前に声をかけてくれていた「思いっきり描きなさい」ということでしょうか。
本などからは影響を受けますし、気に入った部分を切り取ってメモしたりはします。
Q.朝から逆立ちして、どうでしたか? 世界、ひっくり返りましたか?
A.ひっくり返りましたね。身体の中にいる内臓たちが「おいおい、ちょっとどうしたどうした!」とびっくりしているのを体感できて楽しかったです。すごく久しぶりだったので驚いていました。あと、どこかスポーツ的な要素?もあるのか、できたときは達成感があって気持ちよかったです。

最後の朝活、そして「月曜、朝のさかだち」を振り返る
haru._記事の前編では山瀬さんがORBIS ISでやっていた連載「ことなるわたしたち」のお話をしましたが、今回はこの番組「月曜、朝のさかだち」の3年間の軌跡を振り返りたいと思っています。私たちは今日、朝活としてさかだちをしてきました。 この番組のそもそもの趣旨に、初めて会う人と目線を合わせて対等にいろんなことをお話ししたいという思いがありました。普通に立っていたら、身長差や立場の違いから目線がどうしても合わなかったりするけど、一度そういうものをひっくり返すためにさかだちをしようと思ったんです。大人がそういう姿になることや、さかだちをして失敗したり、カッコ悪く転んでる姿ってなかなか見ることがないので、ぜひそういう体験をゲストとしたいと思って、この番組が誕生しました。
山瀬まゆみ(以下:山瀬) _ まさに失敗しましたね(笑)。助走までつけちゃって(笑)。
haru._私が最初に山瀬さんの足を掴む役割だったんですけど、山瀬さんがあまりにも遠くの方からこちらに向かってくるので、最初すごく恐ろしかったです(笑)。どれだけすごい勢いで来るんだろうって。
山瀬_助走をつけてるのに、実際さかだちをするときにはそこまで勢いがないっていうね(笑)。
haru._そうですね(笑)。でも、だんだんとお上手になられていました。
山瀬_ありがとうございます。おかげさまで、無事逆立つことができました。
haru._いかがでしたか?
山瀬_楽しかったですね。
haru._よかったです。こういうことを楽しんでくれるゲストしか来てなかったです(笑)。初回の朝活でも代々木公園でさかだちをしたので、最終回もこうしてさかだちで締めることができて感慨深いです。
山瀬_haru.さんはやっぱりさかだち慣れてましたよね。
haru._でも私も3年ぶりにやりましたよ!コソ練してないですよ(笑)。
山瀬_一発で綺麗なのをキメてましたね。
haru._はい。山瀬さん含めて総勢35人のゲストの方に来ていただいて、番組の方向性や考え方も結構変わったんです。途中からは、私が全然知らない職業の方に来てもらって、自分の知らない扉を開くきっかけをいただいていて、結構お勉強モードみたいな方向にシフトしていきました。それが自分にとってすごく新鮮で、毎回ゲストにまつわる分野の本を読んだり、調べたりしてやっていたので、学びが多かったです。
山瀬_初対面の人と話すのは平気なタイプなんですか?
haru._意外といけるんですよね。でも、番組でお呼びしているからっていうのもあります。なのであらかじめ結構準備をして話していました。
山瀬_その人の分野を学びにいくっていう姿勢があるから、より初対面でも話せるのかもしれないですね。
haru._そうですね。番組を始めた当初は、月曜という忙しい朝をおくる皆さんへ、物理的なものではない何かギフトをお届けできたらなと思っていたんですけど、それが何なのか結構悩んでいて。そこから、新しいことを知るきっかけを作れたらいいなと思うようになり、番組の方向性も少しずつ変わっていきました。
山瀬_何かを持って帰っていただくって確かに難しいですよね。
haru._意味のないことほど難しいと思っていて。それこそ「ことなるわたしたち」にゲストで来ていた堀井美香*①さんは、「OVER THE SUN」*②という超有名なPodcastをやられているじゃないですか。その番組について、「9割は意味のないことを話しています」っておっしゃっていたんです。でもそれってめっちゃ難しくないか?って思うんですよね。
山瀬_でもharu.さんは「take me high(er)」*③もやられていますよね?
haru._意味を求めちゃうんですよ。山瀬さんは作品を作るときに、意味や意義について考えたりしますか?
山瀬_考えないと言ったら嘘ですけど、考えないようにしてる時もあるし、考える時もあるって感じですね。考えを求められることも多いんです。絵を描いて展示をしたときに、意味を求めてやってくる人が多いから、そのときには確かに何かを与えてあげたいと思ったりしますね。だってそのときに「何も考えてないですよ」って言ったら…(笑)。
haru._「考えろよ」って言われそうですよね(笑)。
山瀬_だから、考えてないっていうのも嘘だし、考えてるっていうのも嘘っちゃ嘘みたいな感じ。
haru._番組や作品、マガジンを作るうえで意義がなければやらない方がいいんじゃないかみたいなことまで思っちゃうんですけど、私は「OVER THE SUN」のような余白がたくさんあったり、ただ楽しそうに話している人やものも大好きだし大切なんです。それなのに、自分が何かを作るときにはそれを許せないところがあって。 山瀬さんはどういうことを思いながらものづくりをしているのか気になっていました。 元々は編集のお仕事もされていたじゃないですか。編集って人と人や、人と事とかを編んでいく作業で、そこには目的地や伝えたいことがあることが前提としてあると思っていて。その感覚を持ちながらも、もっと自由に作ったり、感覚に身を任せて何かをすることが私はどんどん下手になっている気がするんです。
山瀬_でもわかります。それは私もそうかも。でも、まずは環境を整えるところから始めている気がします。自分の身体もそうだし、いる場所の居心地の良さとか、できるところからちびちびと整えていくしかないのかなと。
haru._すごく失礼ですけど、人のオフィスに行ったときに、そこがコンクリで窓がないようなオフィスだと、「こうじゃなくてよかったな」ってすごく思います。そこでクリエイティブ業をされている方たちってどうしてるんだろうって疑問に思ったりするんですよね。
山瀬_すっごくわかります。出版社のオフィスに行ったときにびっくりしましたもん。「このテーブルって業務用のじゃん」って。内情を知らない人たちが、キラキラした目でオフィスに行ったら、びっくりする人は多いです。だからオフィスは大事ですよ。なので、ここはいい空間ですよね。
haru._ありがとうございます。ちょっと物が多すぎるんですけどね(笑)。
山瀬_この番組は毎回ここで録っていたんですか?
haru._そうなんです。ゲストの方とどこかで朝活をして、ここに戻ってきて収録していました。ただ、ここは私たちが好きなものや、私たちが作ったもの、私のお父さんの絵とかがあるから、そんな空間に招き入れるって結構こっちのパワーが強いかもみたいな話をチームで話したこともありました。
山瀬_ホームゲーム感はありますよね。
haru._そうですよね。なので振り返ると、それがゲストによっては作用していた部分はあるのかなと思います。
山瀬_それはどういう面で?
haru._実際にゲストがどう感じていたかは分からないんですけど、話す空間ってめっちゃ大事だと思うんです。柴田聡子*④さんが来てくれたときは、上野で一緒にボートに乗って、そのままカフェみたいなスペースで収録したんですけど、それはそれでめっちゃフラットだったんです。2人とも初めての場所だったので。そのとき柴田さんも、「あまりこういう話をしたことないんですけど…」みたいな感じでいろんなことをお話ししてくださったんです。だから、このオフィスに来てくれたゲストのみなさんは大丈夫だったかな?と最終回にして思ったりしています。
山瀬_でも、招き入れることには抵抗はないんですね。
haru._それはないですね。空間も雑誌みたいなものだと思っていて、いろんな人が出入りして、そこで話したことがまた次に繋がってみたいな。そういう空間はこれからも持っていたいなって思います。
山瀬_でもここも長いですよね?
haru._この間2回目の更新をして、5年目になりました。山瀬さんはアトリエってありますか?
山瀬_北新宿にあります!ここからも自転車だとすごく近いです。一軒家なんですけど、すごく気に入っていて。私が一階で、2階にはウィル・スウィーニー*⑤っていうアーティストがいます。
haru._いいですね!友だちが来ることもあるんですか?
山瀬_結構来ますね。友だちが来ることもあるし、取材をそこでやることもあります。

ルーティンを意識的に崩していく
山瀬_印象に残ってるゲストっていますか?
haru._いろんなベクトルで印象に残ってるんですけど、朝活で遠出をしたことがあって。映像監督のJo Motoyo*⑥さんとみんなでSUP*⑦をしに行ったり(→記事を読む)、デザイナーの長健太郎*⑧さんとフライングヨガ*⑨をやったのがめっちゃ楽しかったです(記事を読む)。
山瀬_フライングヨガ?
haru._天井からハンモックのような布が吊るされていて、そこでヨガをするんです。結構難しかったんですけど、すごくおもしろくて。この番組を通して新しい趣味に目覚めそうになることも結構ありましたね。実際に編集部のメンバーで、朝活で編み物をしたことをきっかけに、すごく上手になったメンバーがいたりして、そういうのが楽しかったです。自分だけじゃなくて、チームで体験するっていう機会ってなかなかないじゃないですか。
山瀬_しかも何かを一緒に体験するとフィット感が変わりますよね。
haru._変わりますね。想い出がいっぱいできたので、終わってしまうのは悲しいですね。でも、「新しい視点で世界を見つめる」っていうのが番組のテーマだったんですけど、いろんな意味でそれができたなと思っています。それはゲストとの対話もそうだし、朝活をみんなでするっていうこともそうだし、みんなにとって挑戦的な時間になっていたので、すごくいい番組だったなって思います。
以前この番組で毎回聞いていたことなんですけど、山瀬さんが固定概念に捉われないように意識してやっていることや、やっていないことがあれば教えてください。
山瀬_ルーティンがあると、その通りに結構やっちゃうんです。だから、スタジオと家の往復の日々だとしても、なるべく意識して変化をつけるようにしています。例えば、打ち合わせを違うところでやってみたり、週5でスタジオと家の往復をなるべくしないようにしています。
haru._今日はスタジオに行かない!みたいなことですか?
山瀬_そういうこともします。「今日は家で作業しよう」とか、「今日は違うところで作業してみよう」とか、毎日やっていることを何かしら変化をつけて、一週間を楽しめるようにしています。スタジオに毎日行くのも好きなんですけど、だんだん慣れてきちゃって、目に入るものも入らなくなっちゃったりする。ルーティンは好きなんですけど、なるべくルーティンをしないように、意識して崩すようにしています。
haru._いつもとは違う道を通るだけでも結構変わりますよね。
山瀬_「こっちから来たから、あっちから帰ろう」みたいなことはよくやる。
haru._このオフィスまでも、駅を降りてから坂を上るか、下るかの2つの行き方があって。毎朝どっちにしようか考えるんですけど、最近は坂を下るとセブンがあって、やっぱりセブンのコーヒーが美味しいなと思ってそっちを選ぶことが多いです。ルート次第ではローソンにもファミマにも行けるんですけどね。
山瀬_ここが私のオフィスだったら、yoshida coffee sangubashi*⑩に行きます(笑)。ちょっと待つんですけどね。
haru._コーヒーにかけられる月のバジェットを何となく決めているので、毎日yoshida coffee sangubashiに行くのはリッチじゃないと難しいです…。なので、たまに行って、季節の限定ドリンクを買うのが私は好きです。

3年間の幕を閉じる言葉
haru._この収録の現場には、今まで一緒に番組を作ってきた編集部のみなさん、そしてORBISのみなさんが私たちを取り囲むかたちでいらっしゃっています。こうやってみんなでこの日を迎えられてすごく嬉しいです。こうやって企業のみなさんと一緒に、この密度でメディアを続けていくことってなかなかないと思っていて。私にとってもこれだけ長い期間ご一緒するのは初めてなんです。
山瀬_私もです。
haru._そうですよね。企業さんと一緒に何かをするって、大抵半年とか長くて1年。しかも、ORBISの商品を紹介することもなく、自由に番組を続けてこれて、「こんなことって可能なんだ」って思います。
山瀬_本当にそうですよね。
haru._どうにかORBISの精神をお届けできたらいいなと思いながら、自由にやらせてもらって。本当に寛容なORBISありきの番組でした。3年前は企業がやっているPodcastもそんなになかった気がするんです。今でこそいろんなブランドや企業がスポンサードしているPodcastって増えてきていますけど、当時は結構チャレンジングだったなと思います。企業理念って会社によって色々あると思うんですけど、商品を通してだけでなく、人と人が対話を通して新しいことを学んだり、そのきっかけを届けるとか、そういうところに共感してもらえたのは、本当にいろんな人の力によって作られていたんだなと思っていて。それってすごく価値のあることだと思います。きっとこういうことをしたいと思っている人たちもたくさんいると思うんですけど、それを実現させるためには、一緒に作る人たちが同じ目線で商品を売ることではないところで共感しあっていないといけないんだなと思っています。
山瀬_改めて見直してみても、本当にORBISの商品については出てこないですよね(笑)。
haru._チームにもいろんな女性たちがいて、普段だったら出会わない人たちかもしれないけど、こうやって毎月集まって、いろんな体験をしてゲストの話を聞いて。もうそれ自体が結構稀有な体験でしたね。
山瀬_ある程度制約というか、仕事で集まって、毎回顔を会わす機会があると、お互いの小さな変化に気づいたり、些細なことをどんどん知っていったりできるのはいいですよね。
haru._そうですね。この番組をきっかけにどれだけの人がORBISを知ってくれたのかはわからないんですけど、ORBISを知る一つの入り口としてはすごくおもしろかっただろうなと自分でやっていて思っていました。逆に、ORBISの中にいる人たちにこの番組がどう受け取られていたのかも気になります。
20代後半で始めて、30代に突入し、人生の悩みも変わっていくタイミングでいろんなゲストとの体験や、山瀬さんの連載を通して女性の先輩の人生の話を聞けたのは個人的にすごくよかったなと思います。
山瀬_私もそういった面では、この3年で出産も経験しているので、その記録が残っているのが嬉しいです。
haru._山瀬さんは産後から日記をつけているっていう話をされていましたよね。
山瀬_母がつけていた日記を見つけて、それを読んでから、自分も子どもの成長についての日記をつけるようになったんです。本当に忘れちゃうんですよね。でも私はもともと日記を書くタイプだったので、書くことには抵抗がないので全然できてるんですけど、書かないと本当にどんどん忘れていっちゃう。あとは写真をおさえておくことも大事ですね。
haru._お子さんは今2歳半とかだと思うんですけど、今も続けているんですか?
山瀬_やっていますね。その感覚で、ORBIS ISを開くと自分の3年間の経過を見れるのはおもしろいですね。
haru._確かに。3年分の記録ですもんね。
山瀬_見返しながら、この時はちょっと体調が悪かったなとかも思い出せるじゃないですか(笑)。
haru._私は結構山瀬さんのファッションを見ていました。
山瀬_(笑)。服装は毎回結構考えていました。
haru._考えていたんですか!
山瀬_考えないんですか(笑)?
haru._考えていなかったです(笑)。私たちの朝活っていつも朝早くて、そのときに思いついた服とか、その辺にあった服を毎回着ていて(笑)。メイクをする時間も正直取れていなかったので、毎回すっぴんで二軍の服を着た私が3年分溜まっています(笑)。
山瀬_なんでそんなことになっちゃったんですか(笑)。
haru._まあそれはそれでいいかなって。「そういう自分もOK」みたいな感じのスタンスでした。
山瀬_そこも変わっていったんですね。
haru._変わったというか、受け入れていった感じです。「ゲストにさかだちさせてるのに、お前がキマっててどうするんだ」みたいなことを自分で思ったりして。なるべくリラックスした状態でやるみたいな感じでした。
記事やPodcastの音源はしばらく残っていくと思うんですけど、どんなときに見返してもらいたいですか?
山瀬_私のコンテンツで言えば、やっぱり妊娠や出産とか、女性の人生に結構フォーカスしていて。出産後の女性の社会復帰とかも大きなテーマとしてあったので、そういうことに関わる機会があるときに見たら、親近感を持って記事を読めるんじゃないかな。
haru._みなさん結構赤裸々にいろんなお話しを正直にしていらっしゃる印象があります。子どもを持つという選択をしなかった方もいらっしゃるじゃないですか。そういうお話も一緒に読めるのがすごくいいなと思っています。自分や周りのライフステージが変わるタイミングの方にとって、「ことなるわたしたち」はすごくいいなと思います。
やっぱりこういうメディアを続けていくにもお金が必要で。それは自分でマガジンを作っていてもすごく感じることなんです。やりたいことや伝えたいことがあって、いろんな人を巻き込んで時間と力を貸してもらうときに、「いくら必要」「この額じゃできない」とか、そういうことが多々起きるんですよね。
でも、こうしてORBISみたいに、そこに対して一緒に作ってくれるってなったときの可能性の広がりを、すごくポジティブに体感した機会でした。今までは「クライアントワークは、生きていくためにやらなきゃいけないことであって、自分の本当にやりたいこと、伝えたいことは別である」みたいな感覚がすごく強かったんです。でも、この番組をやって、その考え方がすごく柔軟になりました。
こういうふうに向き合ってくれる企業やクライアントもいるんだということを知れたのは私にとってすごく大きな発見。この番組を通して、「クリエイターや表現者と一緒に何かを作っていくことは可能なんです」ということをいろんな企業の人に伝えられたんじゃないかなと思っています。
一方通行ではなく、対話をしてくれたからこそ伝えられたメッセージがたくさんあったと思います。ゲストのみなさん、ORBISのみなさん、編集部のみなさん、Podcastを聴いてくれたみなさん、記事を読んでくれたみなさんがいたからこそ、この番組は続いてきました。
本当に3年間ありがとうございました。
山瀬_ありがとうございました。
haru._これからも、山瀬さんや私の活動を応援してください(笑)。
山瀬_そこは個人なんだ(笑)。
haru._いや、もちろん、関わってくださったみんながこれからもハッピーに活動できるといいなと心から思っています。楽しかったです! それでは3年間ありがとうございました!今週も行ってらっしゃい!
山瀬_行ってらっしゃい!
3年間、ともに朝を迎えてくださり、ありがとうございました。それでは今週も、いってらっしゃい!
1972年生まれ。元TBSアナウンサーで、現在はフリーアナウンサー・ナレーター。落ち着いた語り口を生かし、ラジオや朗読、Podcastでも活躍。著書『一旦、退社。』『聴きポジのススメ』では働き方やコミュニケーションについて綴っている。
*②「OVER THE SUN」
コラムニストのジェーン・スーとフリーアナウンサーの堀井美香がパーソナリティを務めるTBSラジオの人気Podcast番組
*③「take me high(er)」
番組のパーソナリティを務めるharu.が、記事の写真を担当しているmiyaと共にパーソナリティを務めるPodcast番組
*④柴田聡子
1986年生まれ、北海道札幌市出身。シンガーソングライター・詩人。美術大学・大学院で学んだ経験を背景に、音楽と言葉を横断する表現で注目を集める。アルバム『Your Favorite Things』『ぼちぼち銀河』、詩集『さばーく』などを発表
*⑤ウィル・スウィーニー
ロンドン出身のグラフィックアーティスト兼イラストレーター。SFやアンダーグラウンド・コミック、パンクやサイケデリック・カルチャーの影響を受けた緻密で幻想的な作品で知られ、アート、ファッション、音楽、アニメーションなど幅広い分野で活動している。現在は東京を拠点として活動中
*⑥Jo Motoyo
映像監督・フォトグラファー。写真家、コピーライターを経て映像制作の道へ。広告やMV、短編映画など幅広いジャンルで活躍し、2019年にショートフィルム『Midnight』でYoung Director Awardで銀賞を受賞
*⑦SUP
ボードの上に立ち、パドルを使って水面を進むウォーターアクティビティ
*⑧長健太郎
2014年にブランド「osakentaro」を設立。デザインからパターン、縫製、空間演出まで一貫して手がける。立体的なシルエットや手仕事を生かした繊細なディテールを特徴とし、アートと日常をつなぐ独創的な服づくりで国内外から高い評価を受けている
*⑨フライングヨガ
天井から吊るしたハンモック状の布を使って行うヨガ
*⑩yoshida coffee sangubashi
バリスタ界のレジェンド、吉田佳照が参宮橋で開いているカフェ
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photography: miya(HUG) / text: kotetsu nakazato